音楽

2016年4月 1日 (金)

ブラームスとの出会い ●

2ヶ月ほど前に
モーツァルトのジュピターとの出会いを書かせていただきました。

その後も数々の名曲と出会うのですが、
次に記憶に残っているのはブラームスの交響曲1番。
中学に入った頃、初めてこの曲を聴きました。

驚きましたね。
「え、いいの?そこまでやっちゃって」っていう感覚かな。
ベルリオーズの「幻想」とか、
チャイコフスキーの「悲愴」とか、
有名どころを聴いてもあまりなかった感覚です。

具体的になにがそういう感覚を呼び起こすのか、
初めのうちはよくわからなかったのですが、
どうも、ベースの半音進行に原因があるようです。

3楽章の中間部でもそう。
次に聴いてみた4番でも、開始早々ベースが半音で上行したり、下行したり。

ちょっと専門的になりますが、
和声の機能よりもベースの動きを尊重するというのは、
それまで知っていた音楽にはなかったものでした。
それが「いいの?」っていう感覚になったのだと思います。

保守的のように思われるブラームスにさえ、
機能和声崩壊の兆しがいたるところに見受けられます。

いずれにせよ彼の作品はどれも名曲ですし、
偉大な作曲家ですね。

Shikinomori

三日前の近くの公園。
今ごろ満開かな。




秋岸音楽教室

2015年12月 8日 (火)

シベリウス ●

クリスマスが近づいてきましたね。

サンタクロースはいつ頃出発するのでしょうか。

どこを?

フィンランドにお住まいだとききましたが・・・。


フィンランドといえばフィンランディア。

第2の国歌といわれるあの中間部は
北欧らしい哀愁をたたえた
たいへん美しい名曲ですね。


「第2の国歌」といえば・・・

イギリスの「威風堂々」とか、
イタリアの「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」とか、
オーストリアの「美しき青きドナウ」
などの名曲が思い浮かびますが・・・

我が日本にはそういう歌があるのでしょうか。

「さくらさくら」という説もありますが、
世界的な知名度から言えば、
やっぱり「SUKIYAKI」ですよね。

そういえば今年は坂本九ちゃんの没後30年。
早いものです。

そして今日は「フィンランディア」の作曲者、
ヤン・シベリウスの誕生日。

なにを聴こうかな。

有名な交響曲2番や、
ヴァイオリンコンチェルト、
トゥオネラの白鳥など、
たくさんの名曲を残してくれていますからね。

「のだめ」にも使われていた「カレリア組曲」にしようかな。


Santan

サンタさん、今年もよろしくお願いします!




秋岸音楽教室

2015年9月 5日 (土)

コントラスツ ●

「コントラスツ」というバルトークの小品があります。
ヴァイオリンとクラリネットとピアノによる、
とても魅力的な三重奏です。

バルトーク自身のピアノと、
委嘱したシゲティーとベニーグッドマンの演奏の録音が残っていて、
そのレコードを聴きました。

非常に個性的なヴァイオリニストとジャズミュージシャンが、
どういういきさつで現代音楽の巨匠に作曲を委嘱することになったのでしょうか。
そして出来上がった作品を見てどう思ったのでしょうか。
いや、きっとうれしかったでしょうね。
気軽な作品のようで、しっかりとした3楽章の曲ですし、
第3楽章ではヴァイオリンはわずか30小節のためにスコルダトゥーラという、
標準的ではない調弦を用いてますし、
何よりも演奏が生き生きと楽しそうですしね。

バルトークはピアニストとしても一流であり、
シゲティーは言わずと知れた名ヴァイオリニスト。
その二人に全く引けをとらないグッドマンの正確で闊達な演奏が印象的です。
名演奏家や作曲家たちの出会い、ワクワクしますね。
今日でシゲティー123歳。




秋岸音楽教室

2015年6月17日 (水)

ワーグナーとコントラバス ●

時々、作曲家に会ったら聞いてみたいなって思うことありません?

本質的なことだったり、表面的なことだったり、
「なんでこうなってるんですか」って。

例えばワーグナー。
「ワルキューレの騎行」として有名なワルキューレ第三幕への前奏曲。
木管楽器はトリルのような細かい動きで動き回り、
ヴァイオリンとヴィオラは難しそうな速い分散和音。
そして金管、ファゴット、チェロたちはあの独特なリズムとテーマ。

全オーケストラが激しく熱狂的に演奏している中で、
なんでコントラバスはずっとお休みなんだろう。

もちろん後半の部分で盛り上がって、
シンバルやトライアングルが出てくると、
バステューバとともに参加してきますが、
あれだけフォルテの音楽で、
全体を支えるべきコントラバスが100小節以上お休みって
とっても不思議な気がします。

今朝の読売新聞の「編集手帳」に
コントラバスの話題が出ていたので、思い出しました。

でも実際にワーグナー先生に会ったら、
怖くて絶対に聞けないだろうなあ。

Contrabasscat

「コントラバス弾いてますけど、なにか・・・」


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2015年6月 1日 (月)

ハッピーバースデー・グリンカ ●

グリンカの「ひばり」という歌曲をご存じですか。

バラキレフの編曲したピアノ曲なら知っているという方は
多いかもしれません。
悲しみをたたえたシンプルで美しいメロディーはたいへん魅力的で、
ピアノ曲にアレンジしたいと思ったバラキレフの気持ちが
よくわかります。

ただ、歌詞がロシア語なので、
今ひとつポピュラーになりにくいのかもしれませんね。

そしてグリンカといえば「ルスランとリュドミーラ」序曲。

ちょっと慌ただしい気もしますが、
爽快で元気の出る曲ですよね。

タイトルにピンと来ない方でも、
聴けば「ああ、この曲か」ってなる、特徴のある曲です。
ところがオペラ本体は私は観たことがありません。
あらすじも知りません。

例えばモーツァルトやヴェルディ、
ワーグナーなどはしばしば上演されてますでしょ。
やっぱりロシア語のせいかな。

そういえばロッシーニもめったに上演されませんよね。
有名なアリアもあるし、イタリア語だし。

「ウィリアム・テル」や「セビリアの理髪師」など、
序曲は盛んに演奏されるのだから、
作曲家としては一流のはずなんだけど。

ウィリアム・テルといえばリンゴ。

Netapple
よく、みかんネットで作りませんでした?こんなリンゴ。




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2015年4月17日 (金)

ベートーヴェンのお話  ●

「作曲家」というと、
大抵の人が真っ先に思い浮かべるのがベートーヴェン。
 
Beethovenheft1
私が小学生の頃はよく音楽ノートにいました。

楽聖と言われるだけあって、
本当にたくさんの名曲を残していますよね。

英雄、運命、田園、皇帝、悲愴、月光、クロイツェル、春、大公・・・、
まだまだたくさんの名曲が思い浮かびます。

そのどれもが200年近くたった今も
繰り返し演奏されているのですから、まさに驚きです。

そんな中で「最高傑作は」というと、
やはり「ミサ・ソレムニス」と「第九」でしょうか。

晩年の大作ですね。

そしてそのあとに書いた弦楽四重奏曲5曲と大フーガは
内向的な深みと高度な精神性を持っていて、
初心者には取っつきにくい、神の領域などと言われているようです。

名曲を量産していた「中期」には形式美を追求し、よく均整がとれ、
がっちりとした美しいソナタ形式の作品を残していますが、
晩年になると
「形式」から解放された自由の境地に到達した感があります。

楽章の数も5、6、7と増え、テンポや曲想がめまぐるしく変化し、
何とも気まぐれな印象で、中期の、
綿密に計算され設計されたような印象とはずいぶんと違っています。


最後の四重奏曲、作品135を聴いてみました。

亡くなる前年に書かれたこの曲は
「生命の衰えを感じる」などと言う方もいますが、
スケルツォ風の2楽章などは、全くそんな印象はありません。

どこが一拍目かわからなくなるような速い三拍子。
しばらくすると四分音符のキザミの中に
八分音符がチョロっと出てきます。

その動きが徐々に増えてきたかなと思うと、
いきなりその音型の40数回の繰り返し。
いや、もう言葉では伝わらないので、
ぜひ聴いてみていただきたいですが、
弦楽四重奏というものを完全に自分の手中に収めた作曲家が、
自由に好き放題やりたい放題って感じですよ。

その他にも第三楽章の終わりの方でのロマンティックな変奏、
第四楽章での重さと軽さの見事な対比、
そしてとってもシャレた終わり方。

聴きどころ満載です。
敬服しました。

 Beethovenheft2_2
後ろの楽譜、よく見たら交響曲第七番じゃないですか。





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2014年10月22日 (水)

リスト ●

突然ですが、
「交響詩」と聞いて思い浮かべる曲はなんですか。

「モルダウ」
「ツァラトゥストラはかく語りき」
「フィンランディア」などなど、
名曲がたくさんありますね。

私が最初に出会った交響詩は、おそらくリストの「前奏曲」。

クラシック初心者だった私は、
それまで、古典派の交響曲ぐらいしか聴いたことがなかったので、
トロンボーンやティンパニの迫力のあるサウンドに衝撃を受けました。

交響曲と違って、
主題があって展開して・・・などという制約がないからか、
サウンド自体も自由にのびのびとしていて、
カプリングされていたベートーヴェンが堅い音楽に感じた記憶があります。

それにしてもリスト、
ピアニストとして並外れた才能を持っていただけでなく、
オーケストラ作品にも名曲を残すなんて、すごい人です。

今日は「交響詩」の創始者、リスト・フェレンツの誕生日。
ちなみにイチローも。

Shonan
穏やかな湘南の海では
まだまだ、マリンスポーツが盛んです。




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2014年6月 8日 (日)

ワーグナーと三拍子 ●

日本の音楽には三拍子がほとんどないそうです。

大多数が農民だった日本人の生活に
三拍子を感じられる場面が少ないからなどと言われています。

お隣の朝鮮半島では三拍子が圧倒的に多いようですね。
騎馬民族だからだそうですが、
馬に乗ると三拍子を感じられるものなのでしょうか。
よくわかりません。

(*゚・゚)?
 

二拍子や四拍子には前に進む力があり、
三拍子には持続する力があると言われます。

例えば電話の呼び出し音。

一拍鳴って二拍休みなので、三拍子に感じられるのですが、
あれがもし二拍子だと、
相手を呼び出しているときに、よりストレスを感じるそうですtelephone

そこで思い当たるのが、ワーグナー。
 
彼の楽劇って音楽が始まったら幕が下りるまでノンストップですよね。
上演するのに4日かかる、あの「ニーベルングの指輪」
ざっと見た感じでは7割近くが三拍子系ではないでしょうか。

それでも「長い!」「退屈だ!」という人もいるのでしょうが、
あれが二拍子、四拍子中心の音楽だったら、
耐えられない人続出ですよ、きっと。

 
 

こちらは三浦の宮川公園にある風力発電所。

Windmill1 
すぐ近くまで行けるので、風を切る音がとっても迫力あります。
 
三枚羽根なので、やっぱり三拍子!

 
Windmill2
夕日の中の凛々しいシルエット!


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2014年4月23日 (水)

左手のための協奏曲 ●

ヴィトゲンシュタインというピアニストがいました。

戦争で右腕を失ったのちも演奏活動を行い、
著名な作曲家に左手のみで演奏できる作品を委嘱しています。

その中でも
ラヴェルの「左手のための協奏曲」は
今でも頻繁に演奏される名曲ですね。

ところが・・・
プロコフィエフの協奏曲第4番は全く聞くことがありません。

いや、それどころか、
ヴィトゲンシュタイン自身も演奏していないそうです。

委嘱しておきながら
「わたくしは一つの音符も理解できません。
したがって弾くことはないでしょう」
とまで言っています。

まあ、プロコフィエフが自伝の中で書いていることなので、
多少自虐的に誇張しているのだとは思いますが、
それにしてもひどい言いようですよね。

作曲料は払われたのでしょうか。
気になってしまいます。
(^-^;

久しぶりに聴いてみました。


Prokofiev

めまぐるしいパッセージ、
叙情的な旋律、
独特なリズムなど・・・
プロコフィエフらしさ満載の作品ですが、
有名な第3番に比べると、なんとなくバランスが悪く、
印象が薄いように感じます。


ヴィトゲンシュタインが初演を断った理由は
今となっては確かめようもありませんが、
超絶技巧の練習に費やす時間が報われるほどの魅力を、
この曲に感じなかったのではないでしょうか。

初演されたのは
プロコフィエフが亡くなった3年後。

作曲者はこの作品を聴いていないわけです。

ちょっとせつなくなりますね・・・。

(。・w・。 )

ちなみに、今日は、プロコフィエフさんの誕生日ですbirthday

 

秋岸音楽教室

2013年12月 6日 (金)

音の日 ●

12月6日は「音の日」です。

エジソンが蓄音機を発明した日なのだそうですね。

ところで、音の三要素ってありますよね。
「大きさ」・「高さ」・「音色」です。

「音色」は言葉で表すのは難しいですね。

「明るい」「暗い」「澄んだ」「濁った」「きらびやかな」・・・
などなど、無数にありますが、
楽譜には表すことのできない要素です。


「大きさ」は音楽的には「大小」でなく、「強弱」です。

ピアノ(楽器)の語源になった「p」(ピアノ:弱く)と
「f」(フォルテ:強く)などの記号を使って、
楽譜に表すことが可能です。

大きな音は広い範囲に響き、小さな音は近づかないと聞こえない。
その空間の大小が音の大きさを
「大きさ」と呼ぶようになった一因ではないかと思います。


「高さ」はどうでしょう。

周波数の違いを「高低」で表すのは
世界共通なようですね。

これは私の個人的な想像ですが、高い声を出す時は頭によく響き、
音が下がってくると、それに従って鼻腔、口腔、
そして低い音は胸に響きます。

その、よく響く場所の上下関係によって、
「高い音」「低い音」と言うようになったような気がします。

オーケストラでいちばん高い音が出せる楽器はピッコロ。

「第九」の4楽章でテノールのソロが出てくるところや
「運命」の4楽章などで活躍しています。

あと、プロコフィエフの「キージェ中尉」の
始まりのところでソロを聴くことができます。

いちばん低い音が出せるのはコントラファゴット。

ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の第4曲
「美女と野獣の対話」の野獣役?でソロを吹いています。

どちらも木管楽器なのですね。

でも、オーケストラよりピアノの方がわずかに音域が広いんです。

最高音まで使うピアノ曲に出会ったことはありませんが。


Okarina_2
これも木管楽器?




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